実際使う時間

間取りは家づくりの際に一番悩むところですが、家事導線が優先だったり誰かがお泊りに来た時や子供たちの人数などいろいろと考えるところはたくさんあります。

余生を過ごすことを前提として考えた家は長い人生の変化を想像した間取りになって当然です。
子供が生まれ、育って、巣立ち、自分たちも老いが来ます。

変化させる前提で作る部屋や、体に支障が出た場合を考えた高さなど気にすることはとても大事なのです。
子供たちの数だけ部屋を作るのも良いですが、老後二人になってもその部屋は掃除しなければなりませんからその時の自分も想像していた方がいい。そうなると小さい頃は兄弟で遊べるような間取りで、思春期にはちょっと部屋を仕切れたりして、巣立った後にはご両親の趣味の部屋にできるようなそんな人生のイメージをもって設計図の時点で組み込んでいくといいでしょう

最近は家庭用の乾燥機を別に設置する方も多くなりました。若い時には気にならなかった高さが毎日のこととなると位置が高い、意外と奥行きがあるなどだんだんと気になってきたりします。そういう風に人はそれが毎日のこととなるとこんなはずではなかったと思うことがでてくるのです。

腰を曲げる動作、膝を曲げる、肩を上げる、そのような普段は何でもないことがだんだんと弱ってきたときにどうしてこんな風に作ってしまったのだろうとならないために計画を持った図面にすることは本当に賢い作り方だと思います。

目に見えてわかりやすいデザインにするだけでなく、いつか手すりを付けるかもとか、いづれ人数が減ったらこの棚は移動する・・・など考えて下地を壁の裏に入れていたり固定棚ではなく可動棚で作るなどいろんな方法があります。

間取りを考えるときは家族構成だけでなく、趣味や将来のイメージを伝えておくとデザイナーはそこも考慮して図面を考えてくれますよ。

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